中国人家庭における厳格な9つの教育ルール

エール大学のロースクールで教鞭をとりながら2人の娘を育てている
エイミー・チュア教授についてTHE WALL STREET JOURNALで書かれたエッセイが
驚くべき内容だったのでメモします。

エイミーの定める家庭内で厳格な教育ルール

  1. お泊まり会をしない
  2. 子ども同士で遊ばない
  3. 学校のショーや劇に出ない
  4. 学校の劇に出られないからと言って不満を言ってはいけない
  5. TVやビデオゲームで遊んではいけない
  6. 放課後のアクティビティは子どもがひとりで決めてはいけない
  7. 学校の成績でA以下はとってはいけない
  8. 体育と演劇以外では、全ての科目・クラスで1番になること
  9. ピアノかバイオリンを弾けるようになること。

具体的にはどんな場面が繰り広げられるのか?

WSJより引用させて頂きます。

7歳のころ、ルルはフランスの作曲家イベールの「白い小さなろば」という曲を練習していた。小さなろばが主人に引かれて田舎の道をポクポク歩いている情景が浮かぶような愛らしい曲なのだが、右手と左手でそれぞれまったく違うリズムを奏でなくてはならないので、小さな子どもにとっては難曲だった。

一週間その曲ばかり練習したが、右手が左手につられ、左手が右手につられ、どうしてもうまく弾けない。ピアノの先生に見てもらう前日、ルルは母親のエイミーに、もうこの曲は弾けないと宣言し、エイミーを殴ったり蹴ったり、楽譜を引き裂いたりする。だが、エイミーもルルのドールハウスを取り上げて車に入れ、救世軍に寄付しちゃうよと脅す。それでもすっかり嫌気がさしているルルは、大事なドールハウスさえもどうでもよくなって、母親に「ふん、まだいたの?もう救世軍に行ったのかと思ってた」と憎まれ口をきく。そんなルルに、今度はエイミーが、昼食も夕食も抜きだよ、クリスマスのプレゼントも無しだよ、 3年も、4年も誕生パーティもやってあげないよといって無理矢理練習を続けさせた。それでもルルはうまくならない。

エイミーは、追い打ちを掛けるように、「ほんとうは弾けるようにならないことが恐いんだろう。だからそうやって大声でわめいてばかりいて真面目に練習しないんだろう」と叱りつける。それだけではない。怠惰だとか意気地なしとか甘えているとか情けないとか言葉を尽くして娘を罵倒した。

母子の激しい応酬を見かねた夫も、エイミーに娘を侮辱するのは止めろ、娘を脅迫するのは何の助けにもならないと口を出すが、彼女は侮辱などしていない、やる気を出させようとしているだけだと言い返す。彼女は「わたしは嫌われ者でいい。あなたは、あの子たちにパンケーキを作ったりヤンキーズの試合に連れて行ってあげて、いいお父さんでいればいいわ」と言って、さらに厳しいレッスンを続ける。トイレにも行かせないというのだから、まるで拷問だ。

どうしてこんなにしめつけるのか?

エイミー教授の信条は

  • できないと思っていたことをできるようになることより、子どもの自信につながるものはない
  • 親として最もやってはいけないのは、子どもが諦めることを許すこと

だそう。納得できます。
また、中国人家庭では子どもの個性や自身を尊重するよりは、
親の言う事を全て聞いて、親から与えられた目標を全て達成できない時には
そこまでやるかと思うほど徹底的に子どもがしごかれるのは当たり前で、
それで落ち込むような精神力の子どもはいない、という前提で教育が成り立っている、のだそうです。


これが世に言われる「中国の人材力」の源泉なのでしょうか。。

訳語版は非常にざっくりした内容。
また、私は英語がとっても苦手なので、誤訳などありましたら指摘頂けると助かります!途中で力つきた。