日経平均先物で2度のサーキットブレーカー

日経平均の下落率がブラックマンデーリーマンショックに次いで大きかった日。ヘッジファンド先物で遊びすぎ、こんな災害下でこんな事できるなんて、あいつら悪魔に魂売り渡してるに違いないわ。



●●日経記事アーカイブ

「日本売り」は止まるのか=川路洋助(11/3/15)
(前略)

日経平均先物は午前中の取引から海外投資家を中心とした売りが優勢だったが、東京証券取引所での現物株取引が昼休み中の11時以降に、下げが一気に加速した。11時から菅直人首相と枝野幸男官房長官が記者会見し、福島第1原発事故での事態の悪化が明らかになったためだ。


 先物の下げはその後も止まらず、13時前には前日比1660円安の7800円まで下げた。裁定取引に伴う現物株売りから日経平均も急落し、13時過ぎにこの日の安値となる8227円63銭を付けた。


 ただ、その後の先物は下げ渋り、8700円台を回復する局面もあった。東京証券取引所裁定取引の制限を実施したこともあるが、この急速な戻りをみると今日の急落の「正体」もみえてくる。


 野村証券の岩沢誠一郎チーフ・ストラテジストは「ここ数日の株価急落は、ヘッジファンド勢による短期収益を狙った先物売りが主導したもの」とみる。中心となったとみられるのは、M&Aなど市場の重要な出来事(イベント)に乗じて、短期の値ざや取りを狙う「イベント・ドリブン」と呼ばれる手法を使うファンドだ。
株価や為替、金利の最新情報 :マーケット :日経電子版

日経平均終値1015円安、下落率3番目 原発問題を嫌気
時価総額、2日で51兆円減
2011/3/15 15:30


15日の東京株式市場で日経平均株価大幅続落した。終値は前日比1015円34銭(10.55%)安い8605円15銭だった。昨年来安値を更新し、2009年4月28日(8493円)以来、約1年11カ月ぶりの安値水準に下落した。下落率は歴代で3番目の大きさ、下落幅でも17番目の大きさとなった。


 11日の東日本巨大地震の影響を受け東京電力福島第1原子力発電所で爆発が発生。株式市場の昼休み時間中に記者会見した菅直人首相が「さらなる放射性物質漏洩(ろうえい)の危険が高まっている」と発言したことを材料視する売り注文が殺到した。日経平均先物には2度に渡りサーキットブレーカー(取引の一時停止措置)が発動されたが、現物株への売り圧力は強く、日経平均は午後に一時、前日比1392円安の8227円まで下げた。


 株価の急落を受けて東証裁定取引の制限措置を実施。売り圧力の低下につながったこともあり、売り一巡後は株価指数先物に買い戻しが入り下げ幅を縮小した。


 ただ、関東地方では電力不足が浮上し東電が15日から本格的な計画停電に踏み切った。工場の操業停止など企業の生産活動が停滞することで日本経済の先行き不透明感は強い。「原発問題も含め巨大地震の影響は見極めきれず、当面は安値圏でのもみ合いが続きそう」(大和証券キャピタル・マーケッツの西村由美投資戦略部次長)との指摘があった。


 東証1部の売買高は概算で57億7715万株と連日で過去最高を更新。売買代金も同3兆947億円となり、株価指数先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出に伴う売買を除くと08年1月18日以来、約3年2カ月ぶりの高水準だった。


 前週末に312兆円あった東証1部の時価総額は2日間で51兆円(16%)減少し261兆3851億円となった。


 東証1部の値下がり銘柄数も全体の98%にあたる1637と全面安となった。昨年来安値を更新した銘柄は1048と2年5カ月ぶりの多さだった。値上がり銘柄数は34、横ばいは6。


 東証株価指数(TOPIX)も大幅続落。前日比80.23ポイント安い766.73となった。09年3月以来、約2年ぶりの低水準。業種別TOPIXは全33業種が下落。「電気・ガス業」の下落率が15%でトップ。「鉄鋼」や「不動産業」などの下げも目立った。(後略)
〔日経QUICKニュース〕



●●東証一部の時価総額について

気になったので調べてみたんだけど、最高値(1989年12月末)のときは590.91兆円、最安値(2009年3月10日)のときで230.07兆円だった。バブル来いや…まじで…日銀さんはバランスシート拡大をよろしくお願いします。