四国初体験、の5日間のこと。3 犬島

063
1.愛媛〜四万十川編2.高知市エンジョイ編の続きです。個人的にはこの四国旅行の私の最大の目的地であった、直島と犬島へ。
 

3日目 船に乗って、直島経由にて犬島へ

050
直島へ行くには四国汽船宮浦港行きの船に乗るか、あるいは豊島フェリーで本村港行きの船に乗ることになる。GWだけあって、船着き場は行列が出来るくらい混んでた。「混みすぎて乗れないこともある」というインターネットの恐ろしい噂におびえて早めに並んだのだけれど、割とスムーズに乗れたのでしたよ。乗船前に中高生が友達と連れ立って高松に降り立っていて、普段は生活の足なんだなあ、と彼らを眩しく見送ったり。
 

ここからは、高松発8:12 - 直島乗換え・出発9:20 - 豊島経由で犬島10:20着 という行程。以下は高松発あさひ号の内観なんだけど、
[:W268] [:W268] 
出航してすぐ観光協会の方から島内地図や注意書きの書いた紙などを渡され、自由に質疑応答出来るという至れり尽くせりっぷり。
あと船上でもソフトバンクの電波、ゴリゴリありました。瀬戸内海すごい。電波ないとそわそわするひとたちもみんな安心!

 
053
055b
で、直島に着いたと思ったら切符を買ってすぐに乗り換え。「これがあの夢にまで見たかぼちゃ…!」とかって喜んでる場合じゃなかった。
 

056
057
犬島へ。ひとが多すぎたとかで船が増発、ラブバードの出発を見守りつつ、私たちは「サンダーバード」号で発進。チケット片道1,800円ってたけええええと思ってたんだけど、船のアナウンスで「この航路の経営状態まじでヤバイ、瀬戸内芸術祭の時は本当に沢山の方に来て頂いたけど時期外れは船を出しても3人しか乗らないとかザラ。皆さん来て頂いて本当にありがとうありがとう是非また乗ってくださいね!」といった主旨の話を聞いて納得した…話しっぷりは大変に面白く、それ目的にまた乗りたいと思ったくらいだった
 

058
そして犬島に到着。

 
059
チケット売り場(建物からしてしゃれてる)に少し並ぶ。
IMG_0151
建物の手前。晴れた日らしい、のんびりした雰囲気。良。


 
 
061
まずは精錬所跡地から観覧

 
062
銅の製錬過程で発生する鉱滓からなる、というカラミ煉瓦はきれい

 
063
まずは上の絵の建物内にて柳幸典さんのアートワークを鑑賞。入場時「カメラはしまってください」というアナウンスにて男女のでかいカメラが一斉に収納された…
 

064 065
そしてこの絵はトイレの壁に書いてあった。トイレは、個室開けるとまず逆位置になってるし、奥は右の写真の通りウォークスルー可能という大胆設計。他の個室でシャッター音「カッシャーーー」ていうのとかもまるまる聞こえる。どういうこと。

 

建物を出たら銅の製錬所跡地を歩く。
065b

066

067

 
068
私もアートを感じて表現しないといけない…といったムダな焦燥感のもと撮った写真。なにがなんだか!

 
069b
またここに来ることがあっても、この煙突は違う形になったり崩落したりしてるのかも知れないな、などと思いながらの散策。
 
 

071

070

072

073
手入れされた廃墟の美しさも格別だ、と思った
 
 

075
死ぬまでにあなたのポートレートを死ぬほど撮るんだな、なんて思いながら押すシャッターは軽い。はじめて会ったときに「このひとにまた会うことはあるのかしら」と思ってたのに。同じ記憶を何度でも掘り返している。

 
 
074
黄砂が降ってもやがかかった空、白い砂と瀬戸内海。文句なしにきれいな風景でした。

 
076
こういうレンガの配置にも意図があるのだろうか…とか深読みしながら歩いたわけです。落ち着かない私は小市民そのもの。
 

 
ーーー
そして製錬所を出て、町へ。お散歩兼「家プロジェクト」の鑑賞。
078
子どもの頃、近所にこういう岩場があったら、そばで絶対秘密基地作るわって思った。

 

079
家プロジェクト・柳幸典 F邸 「山の神と電飾ヒノマルと両翼の鏡の坪庭」 2010年
この中では口の悪いおばちゃん(地域の方でしょう)が案内のようなそうでもないようなお喋りをしていた。

 
080
夫は「おれはアートより街を散歩してる方がいい」と言っていたけど、確かに私たちの住む北海道とは小道の様子もまるで違って、なんでもない通路にだって興奮したわ

 
081
家プロジェクト・柳幸典 I邸 「眼のある花畑」 2010年。
この幸福しか存在しないみたいな庭の横に眼のある小屋がありました。夢に出てきそうだった。

 
083
庭木にみかんって新鮮。多くの誰かの日常的風景なんだろうけどさ。
 

085
家プロジェクト・柳幸典 S邸 「蜘蛛の網の庭」 2010年
訪れた誰もが違う写真を撮って帰りそうな場所。

 

087
086
そして島内を散策した後、腹ごしらえ。飲食出来るところは片手でおさまるような場所で、不定期営業のお店が開いてた。郷土料理、シタビラメのミンチ丼。レンジで熱くチンされすぎてやけどしたけど、美味しかった。海の恵みだあ。
ここではお店の方に「札幌のモエレ沼公園で使われてる石は10年かけて犬島から運んだのよ!札幌からわざわざ…ご縁ねえ…」とか、そういう話を聞いた。妙に嬉しくなったのはなんでだろうね。

 
 
088
そして、13時発のサンダーバード号で犬島をあとにしたのでした。3時間で廻りきれるのかすごく不安だったのだけど、丁度良かったので安心した。。

 
 

ーーー
次回、直島編です。かぼちゃと福武財団のパワーに圧倒された日記、また近々お届けします。