四国初体験、の5日間のこと。2

1.愛媛〜四万十川編 の続きです。四万十川から高知でかつおを食べ食べ牧野植物園でハッスルした日(5月1日)の記録。
5月の四万十川に飛び込んで「おれはこの旅行で一番やりたかった事をやった!やり遂げた!!」とご満悦の夫(ずぶ濡れ)を回収したのち、私たちは一路、今夜の宿をとっている高知市を目指した。
 
途中の道の駅で聞いた事のない柑橘類とあじの子たちを食べながらドライブ。北海道ではあじの子なんて食べる機会はないのですが、これは美味しかった!道中、お腹が減ったナーとたまたまぐるなびを起動したその町がカツオの一本釣りで有名な街だったというのに閉店時間を過ぎているとか、悔しい思いもしつつ進んだ。日が暮れて雨のそぼ降る中、なんとか高知市に到着。ユニクロに寄ってからホテルにチェックインして、路面電車に乗ってご飯を食べに。
 

 
 
路面電車、ごめんって書いてあるのがかわいい。「ごめん・なはり線」。
目星つけてったお店がかつおの在庫切れで入れず、街をさまよっていると、街道沿いに「日本三大がっかり名所」と名高いはりまや橋をみつける。写真右。がっかりというか、あっけなかった。小さい橋で、すぐ渡れちゃうから。奥の方にもまだ橋がいくつか架かってて、不思議な雰囲気ではあった。
私の住む街の「時計台」もビル群の中にちょこんとあるからがっかりとか言われちゃうんだろうけど、あれは中に入るとまた面白いですのでね。ひとつよろしくお願いします。
 
 


そしてお店を見つけ、かつおとうつぼのたたき、青さの天ぷら等を注文する。かつおの旨味もうつぼの淡白さも、これまで知らなかった味…どうしてこの写真はぶれているのでしょうか。人として軸がぶれている…?(って何だっけ)
 
 


そろそろお金を使いすぎたかねーってことで、二次会はホテルで開催。コンビニになぜか売っていた新潟の地ビールで乾杯。芋けんぴもうまい。
そして、夫がついったーのタイムラインを気にしていた。「明日は熊森の総会か」「なんかすごいもげろとか言われてるんだけど、おれ何かしたっけ?」とか言ってた。分かんないけど、言霊は力を持つと言うし、もげないように気をつけてね。あと趣味の熊森批判は帰ってからにしてね(#^ω^)ビキビキ
 
 

 

3日目 高知市にて、日曜市と市立牧野富太郎植物園を楽しむ


朝、バイキング。当たり前みたいな顔してカツオのたたきが出てくるなんて、お土地柄だよなーと思った。

 
 
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雨がやまない中、高知市は日曜市に向かう。高知城を横目に見て――――――

 
 

ふっと夫の方を見ると、お会計してた。「土佐打ち刃物!」ちょう喜んでる…トルコでも鉈買ってたし、なんだ。遠方行くたび刃物が増えるね!ってこと?こわいこわい。
くじらナイフも売ってて、これは私も買うのを迷った。
 

 
 
信号待ちしてたら前にいた女子のリュックからうどが飛び出してた。地元の人とかはここで新鮮な野菜を調達してるんだなーと思うと羨ましい。
あと、あちらこちらにやなせたかしの絵が(写真右)。出身地なんだそうで。
 

 
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見た事ないものばっかり売ってる。朝のバイキングでテンション上がりすぎて食べ過ぎたせいで、おばあちゃんの手作りふかし饅頭みたいなやつしか食べられず。ショック。旅で陥りがちな過ちです。
右下のお店でカツオの生節とか味つきじゃことかうるめの一夜干しとか、お土産をいろいろ買った。これは大正解。

 
 
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そして「ひろめ市場」へ。
朝から飲んでるおじさんがいっぱい。旅に出る前、昨年四国旅行に出ていた義父が「四国ではそれぞれの県がいがみあってる。香川はうどん茹ですぎ、高知は高速も端まで通ってない田舎だし、昼間っから飲んでばっかりで働かない、という風に」とレクチャーしてくれたのを思い出した。
でもって、「たっすいがは、いかん」と言われてもたっすいがが分かりません。帰郷後調べたところ、CMのコピーとのこと。「たっすい」とは土佐弁で薄い・つまらない・頼りない・中途半端・ぴりっとしてない だそうです。薄味のつまんないビールなんていらねんだよ!ってことですか?それならわかった!

そして妙な吐き気(食べ過ぎ)に襲われたり、名物のアイスクリン(妙な味であった)食べたりしてから移動、
 

 
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高知県立牧野植物園にきました。広くて見どころもたくさん。最初に書いておくけど、2時間半では足りなかった。最低でも半日は必要だった…

 
 
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到着時はあいにくの雨でしたが、入り口から広がる土佐の植物生態園の美しさ、このような素敵な池、 

 
 
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見たことのない可愛い葉っぱの椿などによりテンションが暴騰。館の内部に入ってからも、牧野富太郎氏の研究や植物画の展示等や建物の格好良さ・機能性に驚きっぱなし(建物の屋根に降った雨が水瓶に落ちていって、その瓶で植物が育ったりしてんの)。

 
 
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上の白いごっついやつもまあそうだけど、この「トビカズラ」は初めて見た。そして嗅いだら非常にくさかった。通りがかりのツアーのおばちゃん達が思い思いに花をもいでいってた(ほんと意味わかんなかった)けど、みんな手とかくさくならなかったんだろうか(´・ω・`)

 
 
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花見川、このもじゃもじゃ感、好きだと思った。
 
 

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あ、この色、形、好き…と思ってしばし見とれてて、そういえば夫のこと気にしてなかったって思ったら

 
 
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彼は彼で楽しそうにしていたのでほっとして、私は勝手に感極まった。
ていうかここでいつもののろけなんだけど、聞いてくれますか?ありがとう。私は今回の旅でもマニュアルフォーカスのカメラを持ち込んでいて、腕が可哀想&元来不器用なもので、ピントとるのに時間がかかるわけです。時間かかってもとれてない事もあるひどさな訳ですいつもすみません。そんな中、夫も一眼振り回したり自分でいろいろ楽しんだりしながら、時間が空いた時でも文句ひとつ言わずに待っててくれるわけですよ。「まだ?」とか言ってイライラする様子なんて見せないで、私が楽しむことに専念するのを許してくれる。
知ってたけど、この人の存在はありがたいなーと。「有る」ことが「難しい」から「かけがえがない」んだと。ううっ…!
とか、そんなかんじで。しかし、帰ってきて冷静になるとこの踊ってる姿見て感極まるってそんなの絶対おかしいよ。あと、「してもらう」ことに喜んでばかりいるだけじゃダメ。大人としてダメ。好きなひとにはgive,give,give and takeくらいの勢いで相手の喜ぶことをいっぱいしたいなーと思っています。今。


 

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バラがたくさん咲いていて、どれもこれも本当に美しかったのです。全部撮りたかったけど、とてもじゃない数だった。ちなみに一番おおっと思った品種名は「つるアイスバーグ」です。ンマー!

 

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大輪の花というのはそれだけでロマンだよ…と思いつつ時計を見ると、入場から2時間が経過していた。このあとの移動を考えると、残された時間は30分ほど。中庭も温室も見てないのに、あらゆるものに夢中になりすぎました。
 


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そんな訳で温室です。大量・大輪のラン・ラン・ラン!


 
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日常的に撮り合うって、子どもの時には想像しなかった関係性だわ。
 
 

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北海道のふきと違って細くて長い。

 
 

その他、大量のサボテンやドリアン、バナナ、道民には大変なじみ深いガラナや、温室を出て中庭のイングリッシュガーデンの企画展を泣く泣く流し見し、入り口で「どうやって持って帰ろうか」「ええい儘よ」みたいなやりとりをしてから梵天金魚椿を購入、高知をあとにしました。
重ね重ねですが、時間全然足りなかった。いつかリベンジを。
 

夜19時前くらいに香川県高松市に到着、「そこしか開いてなかった」うどん屋に駆け込み正直ふつうの味でげんなりしたり、ふらっと入った居酒屋の「讃岐のひなどり」がまさかの美味しさ&酔鯨(※高知の日本酒)飲んでヘブン状態になったり、商店街で猫のあとをついていったりと良い夜を過ごしたのだった。(おざなり日記)
 
次回、旅の後半戦!直島と犬島に上陸します。よろしくお願いしまーす。