もちろん、少ないが友達はいる。たまにはみんなでわいわい騒ぐのも楽しい。けれど土曜の夜に気が置けない親しい人々と集まってさんざん飲んで騒いだら、日曜は一日中、遮光カーテンを引いた薄暗い部屋に引き籠もって十分に「充電」せねばならない。ストレス解消は、毛布にくるまってひたすら眠ること。落ち込んだときも一人で解決したい。慰めや助言を得るにも相応のエネルギーを消耗する。私にはそうした電力がつねに不足していて、他者から注入してもらうことはできない。
嫁へ行くつもりじゃなかった――私の新婚日記(7) 寂しくないと死んじゃうんだよ! | マイナビニュース

一人でいるのは楽しいし、何か食べたときに好きな人とおいしいねと言い合えるのはもっと楽しい。何かきれいなものを見たとき、面白い映画を観たとき、あなただったらどんな感想を述べるのかが気になる。だから何もなくてもあなたに会いたい。夫になる人を好きになって6年以上経ってもずっとそれは変わってない。ただ、もともと私も「充電」しないとだめ、な方の人なんだけど、なぜか夫と生活するのは最初からストレスがなかった(つきあいはじめてすぐ、彼は平日も遅くならない日は自分のアパートに寄って身支度してから私のアパートに来てそのまま泊まっていってた。たまたま徒歩15分だった)。なぜかも何も夫は出張が多い人だからちょくちょく一人で「充電」できてたってこととか、今の生活じゃない暮らしのことをずっとお互い夢想してるあたりとか、たぶんそういう部分がうまく回ってるのだと思う。
「親も子どもも選べない、たった一人自分が選べる家族は配偶者」っていつどこで聞いた言い回しだったか忘れたんだけど。私はすばらしい選択をさせてもらえたと思ってるし、夫もそうだったと思ってくれたらいい。