格闘技読本

800 (角川文庫)

800 (角川文庫)

結婚して良かったことのひとつに、なんとなく読みたいと思っていた本が自宅の本棚に当たり前のように鎮座してる っていうのがある。
中2〜大2まで陸上競技部所属だった。高3までは中距離。だからこの本読みたかったの。わたしはこの本に出てくるヒーロ−2人みたいに大会記録だインターハイだっていうのは関係なくて、好きな男子もできないくらいのめりこんだ割には県大会に出たところで予選落ち余裕です^^ってレベルだったけど。16歳のときの市の選手権でずっと勝ちたかったひとに同タイム写真判定で勝って8位入賞したそのときから燃えつき症候群になったまま、まだ治ってない(自己紹介と余談)。走る事が好きだったし、生活の全部だった。
そんなわけで、青春まっただ中、たとえば夏の日の乳酸たまりまくって動かなくなる筋肉の重さとか呼吸の苦しさ、競技場の真ん中にある芝生で寝転んだときの草や土のにおい、スターター(号砲)の「パアン」って乾いた音、タータンの上をスパイクで走るときの独特の感触と音と、最後の直線で集団を抜き去るときの気持ちよさ、応援でメガホンもってみんなで声合わせて枯らすまで叫んだこと、とか、そういうのがばーっとフラッシュバックしてきてたまらなくなった。
で、青春っていいなーと思ったときに、季節で言うとこの青年期ってどこら辺に位置するんだろうと思った。初夏?あらさわやかだこと。