からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

この冬から時々パンを焼くようになった。夫は時折ケーキを焼き、娘は絵本を読み「うさぎパンつくりたい♡」とのたまう。そういう状況なので、ネットで製菓材料を色々まとめ買いした。

本当に恥ずかしいんだけど、実家にいるときは全然家事をやらず、就職して家を出るとき親に炊飯器の使い方を確認してもらったレベルの家事能力だった。そしてその後2年はほぼ自炊もしなかった。その自分が、こうしてパンを焼いたりなんの抵抗もなく日々の料理をつくってるってすごい進歩だと思った…イヤ最近は寒いキッチンに立つのがしんどくて夫にご飯作ってもらいがちなんですけど。積み重ねそびれたことを気にするなら、こういう積み重ねられたことについても同様に扱ってもいいんじゃないのと思い至って、急にすっきりしたんです。自分の現状をニュース読むときみたいにいろんな目線で評価するようにしたら、基本的な性質が根暗でも、まあ多少はしゃんとしてられる気がする。主観だけに支配されないのはラクだなあ、大人になってよかったよかった。